春を味わう アサリ
春は貝類も美味しい
いかに美味しくお酒を飲むか、それには何をアテに飲むのかが重要なテーマで、それが酒の肴の役割だ。酒の肴としてその中で旬の味覚はとてもポイントが高いと言えるだろう。
春はその意味でかなりワクワク感が高い。
木の芽や山菜と並び、海の幸であり貝類もこの季節の旬である。アサリもその一つ。ハマグリも旨いが、アサリに比べて値段が高い。アサリなどの貝類は一年中、店頭に出ているけれども、旬は春。産卵を控えて身が肥えているからだそうだ。
スーパーに行ってみると、いつもより大振りで身が詰まっていそうで美味しそうなアサリがあったので、これは旬ならではと思い、さっそく買ってきた。
今日はシンプルに「アサリの酒蒸し」にしてみようと思う。
調理の前の下準備、砂抜き
作り方はいたって簡単なんだけど、下準備をするかどうかで美味しさに影響する。ひと手間を惜しまずやろう。
【下準備】
*砂抜きをする
アサリは海の砂を吸っているので、そのままだ調理すると食べた時に「ジャリッ」と砂を噛むイヤな感触に遭ってしまう。だから、そうならないように砂抜きはとても重要。
フライパンなどにアサリを入れて、アサリの高さの半分くらいの塩水に浸す。塩水の塩分濃度は海水と同じ3~4%くらいとのこと。
海水の作り方は、こちらを参考にさせていただいた。
フライパンにフタをして、できるだけ静かなところに数時間、置いておく。
アサリにとって海の浅瀬で、外敵がおらず安心して砂を吐き出してもらうような状況を作ってあげる。
殻と殻をこすり合わせて洗い、汚れを落とす。
調理 酒蒸しをする
【準備するもの】
*洗ったアサリ
*酒 50cc
*ショウガ 一カケ 薄く千切り
*唐辛子 輪切り 少々
*万能ネギ みじん切り 適宜
【手順】
フライパンに洗ったアサリ、酒、ショウガ、唐辛子を入れる。
フタをして、中火にかける。
3,4分するとアサリの口が次々と開いてくるので、そうしたらできあがったということなので、火を止める。火を通しすぎると貝のプリプリ感がなくなって、旨味も逃げてしまうので、口が開いたらすぐに火を止めるのが大事。貝によって時間差があるけれど、その時は先に口の開いた貝をいったん外に取り出しておいてもよいかと。最後まで開かない貝は死んでいるので、残念ながら食べずに捨てよう。
盛り付けて、ネギをふって出来上がり1
身がプリップリでたまらない。
貝の汁は旨味が凝縮されているので、間違っても捨ててはいけない!これは声を大にして言わなくてはならない。
このまま飲むか、バターを入れてパンを浸して食べても旨い。また、翌日にみそ汁やスープ、パスタにしてもよい。
「貝汁は捨てちゃいけない!」と何度でも言おう。
旬の恵みをいただくと、体にそのエネルギーをもらえる気がして元気になれるし、プチ幸せな気分になれる。
自律神経を整えよう。免疫力をアップしよう。心も体も健やかに…。